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重量物は何キロから該当する?性別や年齢による制限と安全に運ぶポイント4選

2023.9.25

「どれくらいの重さから重量物って言うの?」
「なるべく安全に運ぶ方法を教えてほしい!」
そう悩んでいる方も多いでしょう。

 

そこで今回は重量物の定義と安全に運ぶポイントを解説します。
重い物を扱う企業の方や、持ち運びで体に負担がかかっている人は本記事をぜひ参考にしてください。

重量物は何キロから該当する?性別や年齢による制限と安全に運ぶポイント4選

重量物とは?

重量物とは重さを感じる荷物や商品です。
例えば会社の重量物であると、机・デスクトップパソコン・椅子などが該当します。
部署異動や体制変更によって席替えが発生した際、重量物を運ぶ瞬間もあるでしょう。
力に自信のある男性に限らず、女性や20歳に満たない男性が運搬するケースもあるかもしれません。

 

しかし、法律で性別や年齢によって重量物の規制がかかっているのも事実です。
誰でも重い荷物を運べるわけではなく「誰が何キロから運搬できるか?」がすでに決まっています。
そのため、企業にとっては重量物の基準を把握していなければならないのです。

重量物は何キロから該当するのか

続いて重量物は何キロから該当するのかについて解説します。
男性・女性別に分けて紹介するため「自分が必要以上の荷物を運んでいないか?」に着目して参考にしてください。

男性

性別の中でも、さらに作業内容(断続・継続作業)や年齢によっても分かれます。
断続作業とは一時的な作業であり、主に荷物の積み降ろしが該当します。
一方継続作業は持続的に行う作業であり、荷物の仕分けが当てはまります。

 

<16歳未満>
断続作業:15kg
継続作業:10kg

 

<16歳以上18歳未満>
断続作業:30kg
継続作業:20kg

 

<満18歳以上>
定めなし

 

高校卒業以上の社会人である場合、重量物の制限はありません。
とはいえ、限度なく重い物を持たせて良いわけではありません。
一般的に体重の40%以上の荷物を運ぶと、腰痛を及ぼす危険性があると言われています。
男性の体調や体格に考慮し、重量物の運搬依頼をしましょう。

女性

続いては女性の重量物に関する制限を解説します。

 

<16歳未満>
断続作業:12kg
継続作業:8kg

 

<16歳以上18歳未満>
断続作業:25kg
継続作業:15kg

 

<満18歳以上>
断続作業:30kg
継続作業:20kg

 

当然ながら、どの年齢においても男性より持てる荷物は限られます。
女性が持てる重量は男性の約6割程度と言われており、上記の数字はそのような根拠から出された数値です。
ちなみに妊娠中の方や産後間もない人は、重量物の運搬が禁止されています。
業務指示者が注意するのはもちろん、周囲も配慮していきましょう。

重量物を安全に運ぶポイント4選

続いては重量物を安全に運ぶポイントについて解説します。
業務におけるトラブル第1位が腰痛である事実からも、ポイントを把握しておきましょう。

重心を低くする

重量物を運ぶ際は姿勢にも注目です。
腰高の状態で重い物を持つと、負担が腰や背中に集中してしまうもの。
結果、ぎっくり腰につながる可能性もあるのです。

 

重心を低くすれば、下半身はじめ体全体に負担が行き渡ります。
持ち運ぶ姿勢には十分注意しましょう。

適度な休養を入れる

運搬作業を継続的に行う場合、体への配慮は特に必要です。
自分自身が軽いと思っていても、自然と体へのダメージは積み重なっています。
その中でふと気が緩んでしまうと、腰痛を発症する可能性は大いにあるのです。

 

一般的には1時間作業で1~2回の休憩をはさむのが理想と言われています。
業務事故を発生させないためにも、こまめな休憩を入れていきましょう。

重量を明確にする

たとえ見た目は小さくても、重量のある物は存在します。
油断して勢いよく力を入れた瞬間、腰のトラブルを招く可能性も。
そのため、荷物や商品の重量を明確にしておきましょう。
例えば梱包に記載しておいたり、あまりにも重い物には注意を喚起しておいたり、重量の情報共有が必要です。

作業環境を整える

重量物を人力で運ぶのは良いですが、できるだけ運搬器具や機械に頼るのもおすすめです。
例えば台車を使えば、体にかかる負担は軽減されます。
フォークリフトを活用すると、重量物でも簡単に運べるもの。

 

作業環境を整えるためのコストはかかりますが、トラブルにおける心配や不安は解消されるはずです。
運搬器具や機械の導入をぜひ検討してみましょう。

まとめ

重量物とは「少し重いな」「ずっと持つと負担が掛かるかも」と思った物が該当します。
とはいえ人によって力も体格も違うため、性別や年齢により重量物の規制がかかっています。
特に女性の場合は一般的に断続作業で30kg、継続作業で20kgの制限があるのも事実。

 

万が一重量物の持ち運びを依頼する際は注意が必要です。
また、男性・女性に限らず依頼された側は、ポイントを押さえて安全に運びましょう。