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軽貨物の定期便はどんなサービス?メリットについても解説
2022.1.28毎週もしくは毎月、決まった曜日に定期的な配送がある場合、そのたびに配送会社に依頼するのは手間がかかります。
かといって、自社でドライバーを雇うと、配送料より人件費が高くついてしまうという問題があります。
軽貨物の定期便は、定期的に荷物の配送を行うサービスで、手間もコストも削減できる便利なサービスです。
ここでは、軽貨物の定期便について解説していきます。
軽貨物とは
軽貨物は、軽自動車の貨物車両のことです。
大手宅配業者が利用するのは、一般的に2トンや3トンなどの大型トラック車両ですが、軽貨物では軽自動車を利用して荷物を配送します。
ただし、街中でみられることが多い軽自動車は自家用なので、軽貨物車両ではありません。
軽貨物のナンバープレートは黒ベースに黄色い数字やナンバーが書かれており、このナンバーは申請をしないと取得できません。
黒ナンバーを取得するには以下の手続き(※)が必要になります。
- 貨物軽自動車運送事業経営届出書の作成
- 運賃料金表の作成
- 事業用自動車等連絡書の作成
- 車検証のコピー
これらの書類を運輸局に提出して申請を行い、認可されれば黒ナンバーを取得できます。
手続き自体は難しいものではないので、軽自動車を購入すれば軽貨物での配送サービスを始めることが可能になります。
※参考資料:東京運輸局
軽貨物の定期便とは
軽貨物の定期便とは、名前の通り荷物を軽自動車で定期的に、指定された場所まで運ぶサービスです。
大手宅配業者でも定期便サービスを行っているところがありますが、軽貨物の場合は小さい荷物を運ぶことが多いようです。
定期便は、1週間に1回や毎月○日、毎週○曜日というように、決まった日に配送をしますが、1回で運べる量が限られているため1日に何回か往復して配送するケースもあります。
また、運ぶ物や曜日が決まっているので、ドライバーも固定になるのが一般的です。
軽貨物定期便を利用するのはどんな業種?
軽貨物はさまざまな業種が利用していますが、定期便を利用することが多いのは、農家から直接野菜や果物を届けるサービスを行っている通販サイトや、洋服や生花などのサブスクリプション、ふるさと納税返礼品などの業種です。
また、工場や個人商店などに定期的に材料や商品を配送する際にも利用されることが多くなっています。
特に、サブスクリプションサービスはさまざまな業種が参入しているので、軽貨物の需要はさらに高まっていくことが考えられます。
軽貨物の定期便のニーズ
軽貨物の定期便の用途は、以下のような顧客にニーズがあります。
・複数のお届け先を巡回して荷物を配送したい
- 1日1回、集荷・配達をしたい
- 決まった曜日だけ集荷・配達をしたい
- 自社でドライバーを雇う余裕がない
- 自社で配送するほど物量が多くない
- コストを抑えて定期的に配送したい
他にも、2ヵ月に1回だけ決まった配送がある、深夜や早朝など特殊な時間に配送してほしいという顧客のニーズにも応えられるので、大手宅配業者よりも柔軟性があり、利用しやすいのが軽貨物の定期便の魅力です。
軽貨物定期便を利用するメリット
軽貨物の定期便は、利用する側にたくさんのメリットがあります。
ここでは、その中でも代表的な2つのメリットを紹介します。
配送にかかる人件費を抑えられる
軽貨物の定期便を利用すれば、配送にかかる人件費を抑えられるというメリットがあります。
定期的に配送するのが決まっているのであれば、自社でドライバーを雇った方がいいと思うかもしれません。
しかし、自社商品を配送するのであれば正社員としてドライバーを雇う必要があります。
そうなると、給与はもちろん社会保険料やボーナスなども払うことになり、高額な人件費がかかってしまいます。
外注をすれば、配達をしてもらった日だけの配送料で済むので、配送にかかる費用を大幅に削減できるのです。
自社の都合に合わせて配送してもらえる
軽貨物の定期便は、自社の都合に合わせて配送してもらえるのもメリットです。
毎日決まった量の配達があれば自社でドライバーを雇った方がいいかもしれません。
しかし、週2回や月に4回など、定期的であっても毎日の配送がない場合は、ドライバーの仕事がないため、他に仕事を与えるという余分な手間がかかってしまいます。
軽貨物の定期便であれば、自社が必要な日だけ配送を依頼できるので、利便性が高いというのもメリットです。
初めてのドライバー業務は軽貨物の定期便がベスト
長距離の運送は、大型トラックを運転する緊張感や長時間運転をするストレスがありますし、商品や荷物を配達するドライバーは、荷物の内容が異なるものを運んだり、指定時間内に届けなければならなかったりするので、精神的にも体力的にも厳しいと言われています。
一方、軽貨物の定期便は、お届けする荷物の内容に大きな変更がなく、またお届けする所も毎回同じなので、他の仕事内容と比べると楽と言えるかもしれません。
もし、ドライバーの仕事に興味がある場合は、軽貨物の定期便の仕事から始めてみるといいでしょう。