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運輸と運送の違いは?業務内容から違いをチェック
2021.12.24物流業界では似たような言葉が多くあります。
このコラムでは混同しがちな「運輸」と「運送」の違いについて詳しく解説。
運輸業・運送業がどのような仕事をしているのかもまとめているので、気になる方はぜひご覧ください。
運輸と運送の違い
物流業界では似たような言葉が入り混じっていて、使い方を間違えて使用するとトラブルに発展することもあるので注意が必要です。
しかし、運輸と運送に関しては意味がほとんど同じなので、それほどナーバスになる必要はありません。
運輸も運送も、人や貨物を運ぶことを意味しています。
二つの言葉の使い分け方について、運輸の場合は旅客や貨物を運び送る方法として、自動車やトラック、鉄道、船舶、飛行機などあらゆる交通手段を用いる時に使用するケースが多いです。
運送は、自動車とトラックと人で運ぶ場合のみに使用するケースが多いです。
運輸業と運送業の違いについてもあまり明確な違いはなく、共に人や物を運ぶことを指しています。
ただし、運送は前記した通りに、主に自動車やトラックを運搬の手段に使用していることから、宅配業者や長距離トラックの運転手などは「運送業界で働いている」と言われることが多いです。
あえて運輸業と運送業を分けるとすれば、運輸の場合は自動車やトラック以外にも船や飛行機なども使用することから、運輸業の方が長距離で広範囲で行う業務と紹介することができます。
次項からは、運送業と運輸業の具体的な業務内容を説明していきます。
運送業の業務内容
運送とは、人や貨物を運ぶことを意味していますが、一般的には自動車やトラックなどを使用してお客様から預かった荷物を指定の場所に運搬する、宅配業者やトラック運送業者を運送業者と呼ぶ場合が多いです。
運送業者が行う作業の中には、荷物を運ぶ以外にも倉庫内での仕分け作業なども含まれます。
運送業者は、私たちの目に見えないところで、お客様から預かった荷物を正確に指定の場所まで運ぶためにとても多くの作業をしているのです。
運送業者が取り扱いしている荷物とは
運送業者は、顧客のニーズに合わせていろいろな荷物を運んでくれます。
特定の貨物を専門に扱う業者もいれば、宅配業者のようにさまざまな種類の荷物を運んでくれる業者もいます。
世の中には多種多様な商品があることから、運送業者が取り扱う荷物の種類は豊富です。食品や衣料品を得意としているところもあれば、医薬品や現金の輸送を専門にしている業者もいます。
ただし、発火性のある物や銃砲刀剣などの法に触れる物などは、一般の運送会社では取り扱いがNGとなっているため、特殊な専門業者に依頼する必要があります。
運輸業の業務内容
運輸業者の業務内容は、運送よりも使用できる交通手段が増えることから多岐にわたっています。
「水運業」「航空運輸業」「鉄道業」「郵便業」など、荷物を運搬する業種であれば全てが運輸業です。
さらに人を運ぶ業種も加わるため、運搬に関するサービス業も運輸業に含まれます。
以下に、直接人や貨物などを運ぶ以外の運輸業の職種をいくつか紹介します。
管理業
運輸業界での管理業の仕事は、依頼主から預かった荷物などの運搬スケジュールを決め、届先に納品するまでの商品保管や在庫管理などを行うことです。
管理業にも、物流管理や配送管理、在庫管理などがあり、運輸に関わる人員のシフトを管理しなければならないこともあります。
技術職
運輸業界での技術職の仕事は、物流に関わるシステム開発を行うことです。
近年では運輸業界にもAIの導入が盛んに行われていることから、ITエンジニアを求める業者が急増しています。
荷役
トラックや船・飛行機への積み下ろしをするのが荷受けの仕事です。
倉庫へ貨物を移動させて荷物の仕分けを行うこともありますが、現在では重機やフォークリフトなど便利な機械を使用できるので、以前よりも肉体労働的な要素は低くなっています。
流通加工
運ばれてきた荷物に付加価値をつけるための加工作業が、流通加工の業務内容です。
具体的には、バラバラに運ばれてきた商品パーツを倉庫などで組み立てて完成品として出荷する作業を行います。
商品の組み立ては、荷物を受け取る小売店などが行うケースも多いですが、運輸業者が代行することも少なくありません。
自動車などの大型の商品は、完成品で出荷することにより物流コストが高額なることから、分解して運ばれるケースがほとんどです。
まとめ
運輸も運送も人や貨物を運ぶことを指す言葉で、運輸業と運送業の違いもあまり明確にはなっていません。
ただし、運送は主に自動車やトラックを用いて貨物を運ぶ業界を指すことが多く、運輸はそれに加えて船や飛行機や鉄道などあらゆる交通手段を使用する場合に使用されるケースが多いです。
そのため、運送業はトラックを中心とした陸路で配送を行う場合に使用され、運輸業はそれよりも長距離で広範囲で行う業務に用いられるケースが多くなっています。
運輸業や運送業と聞くと、トラックや貨物船や飛行機などを用いて荷物を運ぶことだと思っている方も多いようですが、旅客機や客船で乗客を運ぶことも業務内容に含まれています。